今まで勉強してこなかった中学生の目標は偏差値10UP
加入している部活によって、引退時期は様々ですが、9月いっぱいを目途にそれまでの部活中心の生活に別れを告げ、遅まきながら受験生へと変身しなければならない生徒も多いことでしょう。
しかし、この部活引退→受験勉強への切り替えはそれほど上手くいかないものです。
まだ5か月以上もあるという感覚を持っている人も多いのでは?
そういうマイペースな受験生はまず、環境から作っていきましょう。
目標は半年で偏差値10UP。
いままで、ろくに勉強をしてこなかった君たちなら必ず達成できる!(笑)
◎勉強するために厳格な環境作りから始める
塾に通っている、これから塾に通うという受験生も、結局大事なのは自分でする学習・家庭での学習です。
さて、まずは生まれ変わるために部屋をきれいにして、本棚を整理しましょうか。
古い問題集も整理して、これから数か月で勝負する教材を整えましょう。
そして、受験までの半年カレンダーを机の目の前に貼る。
入試本番・定期テスト・模試等の予定を書き込み、あとどれくらいの日数があるのか可視化して、ちょっとは焦るように持っていきます。
スマホ使用のルールも親と相談して、ここで一度はっきり制限をかけるべきです。
これからの半年、スマホ&ゲームをやめても死にはしませんから。
これからの半年で人生が動く、もっと言えばこれからの3年半で人生が決まりかねないことを理解してもらいましょう。
ゲームやSNSのアカウントなど、(自分で)消してしまいなさい。
◎冬休みまでの学習計画を考える
2学期はあっという間に終わってしまいますが、それでもまだ2,3ヵ月あります。
もし、これまであまり勉強してこなかくて、なにを勉強していいかわからない子もいるかもしれませんが、そういう場合は教科を絞って学習していくとよいでしょう。
では、具体的になにを勉強するべきかというとズバリ英語です。
いいかげんに覚えていた英単語や文法をしっかり復習(問題を解かなければ効果上がりませんよ)して、まず英語で20点・偏差値5上げちゃいましょう。
まだ勉強に集中できない場合は、あえて1教科に集中することで毎日の学習目標が立てやすくなりますし、近々に成果が上がれば、モチベーションも必然的に上がってきます。
もし、英語ばかりで飽きてしまうというなら、数学の基礎問題集や漢字の学習など、ちょっと緩い教材も必要ですね。
社会・理科は冬休み以降でも多少成績は上がりますから、定期テスト学習以外はあまり時間をかけ過ぎないように。
まずは英語強化と数学の基礎問題です。
◎大事なのは勉強時間ではない
これからの半年間で大事なことは学習量です。
しかし、学習量=学習時間として考えるのは間違いで、そうすると机に座っている『時間』、教科書・問題集を開いてやっている『時間』だけで判断してしまいます。
1日の学習計画や達成度を測る上で、大事なのは『学習量』=『教材を進めた量』であり、その学習に集中した『時間』なのです。
そして、その考え方をさらに進めると今後必要になってくるのは、『学習量』をこなす『学習スピード』です。
英語や国語の長文を読むスピード、数学や理科の計算スピードが本番での余裕につながる大事な習慣につながってきます。
まだ、学習ペースがつかめないうちは、集中45~50分(本番の試験時間)でできる問題集の量や学習の量を把握しながら、それをベースにした目標学習予定(一日問題集〇ページ等)を立てていきましょう。
英単語や漢字は本来まとまった時間の学習とするのは効率が悪い(日々の繰り返しこそが暗記の源だから)ので、夜の学習時間には含めずに、毎朝15分行うなどの目標を立てることをおススメします。
◎もう遊んでいる時間がないが、まだまだ本番まで伸びる時間はある
現在平均以下(偏差値50以下)に甘んじていた原因は、頭が悪いからでも、勉強法が悪いわけでもなく、まともに勉強していなかっただけ。
目標としては、学校のワークの標準問題を自力で解けるレベルまで学力を伸ばすこと。
部活を引退して勉強をしたらまだまだ伸びるというのは事実でもありますが、全員が勉強し始めるこの時期にライバルたちを追い抜いていくためには、中途半端な気持ちでの受験勉強スタートではなく、別人に生まれ変わって頑張りましょう。
え?休憩も必要だから勉強終わったら1時間ゲームやスマホしていいことにしてる?
それ本当に1時間でやめてますか?
そのパターンではおそらく成績はそれほど上がらないし、志望校にも落ちますよ。
15分以上の休憩は必要ありません。
楽しみにしているテレビくらいは見てもいいでしょうが、絶対条件としてゲームやSNSはきっぱりやめさせましょう。
それを子供が受け入れて、この時期から学習量の基準値を上げていけば、まだ半年近くあります。
志望校を決定するまでにも、まだ4ヵ月近くあります。
『今ここで』踏ん張れば絶対に間に合うと子供に自信を持たせましょう。
君は今人生の分岐点に立っているのだ!!と。
ではこの辺で(^^)/