塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

緊急事態宣言時と先の見えない学習計画について考えてみる

 予想外の事態にいかに対応して学習していくか

先日の全国的な休校を受けて、このコロナ騒動の影響を受けていない子供たちは一人もいなくなってしまいましたね。

あまりにも全国平等を求めるのも納得しかねますが、私の地域でも比較的早い段階でゴールデンウィーク明けまでの休校が決定していました。

先の見えない休校により、現場の先生たちの混乱や苦悩は相当なものでしょうが、それぞれの家庭でも自分たちでできること考えていかなければなりませんよね。

 

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◎先の見えない難しさ

現在休校中の家庭がほとんどだと思いますが、なにがつらいって、『いったいいつまで休校になるのかわからない』ってことですよね。

各学校や教育委員会では、紙ベースの宿題をメインに試行錯誤してくれておりますが、学校がいつ再開になるのか、再開しても通常通りに授業が行えるようになるのか、さらにはまたいつ休校になるかわからない不透明さにより、なにが正解かは誰にもわかない状況になってきています。

世論的にはオンライン授業を望む声が多いですが、これもなかなか難しい。

授業動画を配信するだけなら簡単でしょうが、そんなことをしてもやらない子はやらないので、いかに生徒のアウトプットを拾うか。

スタディサポート等のアプリを使用しての学習時間確認、ZOOMなどの会議アプリを使用しての朝と夕方のHR、一日一回お互いの顔を見ての面談タイムを取る。

可能なシステムはいくらでもあるのですが、各学校・各家庭のオンライン環境やデバイスの有無の問題で、これを来月からやりましょうとはなかなか難しい。

できることは限定されますが、もう文科省はスタディサプリと契約したほうが早いんじゃないですかね?(笑)

いずれにしても、夏休み前に全国一律でオンライン授業の環境が整備されることはないでしょうから、宿題以外の学習計画と学習内容は各家庭で決めていくしかないのが現状です。

 

◎夏休みはないものとして考えるしかない

 まず、考えなければならないのは、例年と違って夏休みが非常に短くなる可能性が高いということです。(既に夏休みの2週間短縮を発表している地域もあります)

これに関しては、毎年行ってきた夏期講習のカリキュラムの変更を余儀なくされる学習塾も同様に頭の痛い問題でしょうが、このブログでもメインとして記事にしているスポーツや部活をしている文武両道家庭学習にとっての重要ポイントでもある長期休暇学習が短くなるのは非常に痛い。

例年だと、社会理科の復習時間として使用できた夏休みですが、英語数学の先取学習との両立はかなり難しくなってくると予想されます。

GW明けまでの休校としてる地域も多いでしょうが、少なくとも5月いっぱいまでは今の状況が続くものと考えておいたほうがいいでしょうね。

中学校に慣れていない新1年生は難しい要求かもしれませんが、英語数学に関しては夏休み前までの学習は独学で進める準備をしましょう。

休校→学校再開→感染拡大→休校や登校制限などの可能性がある以上、いつ休みになってもどの媒体を使用して学習したらよいかという柱を各個人で用意する必要があります。

いまだに学校からの宿題に頼っているご家庭、5月から学校再開するんだから大丈夫でしょと思っているご家庭は一気に取り残される可能性が高いです。

今回のような事態の場合、学校に頼るのはやめたほうが無難。

この時期まで対策を考えていない家庭(塾にも行っていない)は、ごちゃごちゃ考えずにスタディサプリと契約することを強くおススメします。

このまま夏休みに突入すると手遅れになりますよ?


 

◎文科省・各教育委員会の情報にアンテナを

とは言っても、今年に限っていえば通常通りのカリキュラム履修、例年通りの入試が行われるとは考えづらいです。

5月中には具体案や方針案が報道され始めるでしょうが、全国一律での方針だけではなく、それぞれの地域で対応が異なってくる可能性も否定できません。

各学校でも当然情報発信してくれるでしょうけど、偏差値上位高校を志望しているご家庭は、常にアンテナを張り巡らして、各教育委員会のニュースやHP等によりご自分で情報取集&分析する姿勢を持ってほしいと思います。

塾なし勢はもちろんですが、今年に限っては通塾しているご家庭でもこの意識は必要になってくるでしょう。

夏まで休校が繰り返された場合は、半年や1年間の留保措置や試験範囲の大幅な変更、受験システムの変更・削減などの大規模措置が取られる可能性が高いと考えています。

『全員が同じ状況なら条件は一緒でしょ?』と考えていませんか?

逆です。

今年ほど、学力の格差が広がる学年はないと思います。

上位の高校を目指すご家庭だけでなく、中位偏差値の高校を目指す場合でも油断してはならない難しい年だということを今の内から自覚して、情報収集に努めましょう。

一番難しいのは受験学年なのは事実ですが、中1中2は今年度とも来年度とも違う難しい対応を迫られるはずです。

高校受験は情報戦です。

 

◎スポーツ・部活をしている家庭

ある意味、ここが個人的には一番つらい(涙)

この時期で既に、夏の大会やコンクールが中止になるという情報が毎日のように飛び込んできます。

中3や高3の受験学年の『真剣に』部活をやってきた文武両道生徒たちの無力感は想像を絶するものがあるはずです。

『今は部活なんてもってのほか』

『大会なんて無理に決まってる』

『勉強の方が大事でしょ』

『命のほうが大事じゃないの?』

当事者じゃない人たちは好き勝手なこと言いますが、わからない人には絶対に理解できない悔しさのはずです。

なにごとにも終わりはあるし、いつかは辞める時も来るのは当然ですが、戦わずにして、これまでの努力を発揮する場が失われる可能性が高いことに深く同情します。

スポーツ推薦や特待を狙って努力した生徒ももちろんですが、負けずして無理矢理受験に『切り替えさせられる』ことは今後の人生にも影響しかねません。

よくSNSや掲示板では『つらいのはみんな一緒』とかいう妙な公平感を出そうとしているコメントも目にしますが、一緒なわけないでしょ。

ただ部活に所属しているだけの子と学生生活を部活やスポーツに捧げてきた子では、まったく別次元の重要性だと思います。(吹奏楽とかも私はスポーツとみなしてます)

まだどうなるかはわかりませんが、無理に切り替えさせるのではなく、共感し寄り添うような気持ちが重要になってきますし、ある程度の時間も必要になってくるでしょう。

スポーツ特待を狙っている生徒はここでも情報戦になるので、保護者の方は下を向いているわけにもいきません。

保護者の方も本人同様につらいでしょうが、ネガティブになり過ぎず、ゆっくりと前を向けるようなサポートを期待します。

 

 

ではこのへんで(^^)/