上位高校を狙うなら当たり前の英単語帳
高校受験における英語の重要性は以前記事にしましたが、その英語学習の根幹をなす英単語暗記。
英単語を制する者は受験英語を制す。
長文を読むのに時間がかかって最後の問題までたどりつけないという悩みを抱えているご家庭は意外と多いのではないでしょうか。
長文問題には慣れの要素も重要ですが、長文読解の基盤となる英単語の語彙力不足が原因という可能性も高いはずです。
公立高校志望なら、教科書に載っている英単語だけでも解ける問題が出題されていますが、私立高校受験さらに高校入学後のことも考えると、頭の柔らかい中学生のうちに英単語を少しでも多く覚える必要があります。
その英単語学習をするおススメ『英単語帳』をいくつかご紹介させていたきますので、早い時期からの英単語対策の参考になれば幸いです。
◎高校入試超効率 中学英単語1200+英熟語200
公立高校受験に必要な英単語・熟語をシンプルにまとめた英単語帳。
余計な情報を省いた紙面は非常に見やすく、アプリによる音声ダウンロードも付属しているなど、必要最低限なものはあり。
ポケットサイズの似たような雰囲気の商品は多いですが、無駄に語彙数が多かったり、熟語と英単語が別冊子に分かれているなど使いづらい商品も多いです。
必要最低限な英単語・熟語暗記したいならこれがベスト。
こんな人におススメ
・それほど英語が得意ではない生徒
・偏差値50~60前後の公立高校を目指す受験生
・英単語の学習なので、文法・豆知識など余計な情報は不要
・英単語と英熟語を1冊で学習したい
・いつでも持ち運べる小さいサイズのものが欲しい
◎キクタン&キクジュク(高校入試レベル)
レベルを問わず豊富なラインナップで有名なキクタンシリーズ。
シンプルな紙面ながら、フレーズと例文が各単語ごとに付いており、公立高校受験ならある程度の上位校でも十分な情報量です。
ウリである音声を聞く学習の活用の仕方も幅広く、付属CDで聞くもよし、専用アプリでダウンロードしてもよしと、冊子がなくても聞くだけで効果が出るような作りになっています。
単語ごとの音声と例文音声が両方聞けるのもGOOD。
こんな人におススメ
・外出先で学習する機会(交通機関での移動など)が多い
・冊子を持たずにスマホでリスニング学習中心。
・偏差値60~65程度の私立・公立高校を目指す受験生
・英文法はある程度身についているので単語・熟語中心で学びたい
・リスニング能力も同時にアップしたい
◎世界一わかりやすい中学英単語
この単語帳の大きなセールスポイントは、英単語や熟語の学習はもちろんのことですが、例文に全てS(主語)・V(述語)・O(目的語)・C(補語)などのマーキングがされており、文章読解の重要事項である文型(SVOC)に着目する感覚が身に付くところにあります。
このようなアプローチをする中学英単語本は他にありません。
この文型理解を意識することによって、長文問題や複雑な文章の読解に強くなることは間違いないでしょうし、前置詞・他動詞の使い分けなど情報も豊富です。
また、名詞や動詞などの品詞ごとにまとめたスタイルも特徴の一つで、中2以降から英単語帳を使い始める場合では、違和感なく取り組めるでしょう。
かなりおススメです。
こんな人におススメ
・長文問題の強化を意識しながら英単語学習をしたい
・長い英文を読むと混乱することがある
・偏差値60~65程度の私立・公立高校を目指す受験生
・スタディサプリ中学の英語講師・関先生が好き(笑)
・MP3ダウンロードを使用するのでCDは不要
また、標準の英単語は大丈夫という偏差値70超えの高校を狙う受験生用に、『難関高校対策編』もあり、語彙数強化と同時に自由英作文対策にも触れているので、上位高校を狙う生徒は合わせて要検討。
◎システム英単語(シスタン)
高校生には有名なシスタンの中学生版です。
高校生版がフレーズで単語を学習してくのに対して、中学生版は例文を中心に据え、その文章の中に含まれる英単語・熟語を詳しく学んでいくスタイルの単語帳です。
例文を軸に学ぶことによって、より印象づけ、同時に使い方も学ぶことができる鉄板単語帳。
その単語ごとの解説や豆知識の記載も豊富で、さらに随所に文法知識まとめ(結構な紙面を割いて)が記載されているので、この一冊を熟読すればかなりの英語力が身に付くことでしょう。
語彙数も豊富で上位高校入試にも十分対応可能な高レベル英単語帳です。
こんな人におススメ
・比較的英語は得意で、英語の知識をもっと増やしたい
・偏差値65~70程度の私立・公立高校を目指す受験生
・単語も熟語も一冊でしっかり学習したい
・教科書レベルの語彙数では物足りない
・MP3ダウンロードとCDの両方を活用したい
◎短文で覚える中学英単語1900
システム英単語と非常に似たコンセプトで、例文を軸に英単語・熟語を学んでいく英単語帳。
語彙数も多く、私立高校受験にも対応できる実力を持っていると言えます。
単語解説や付随する情報も多く載ってますが、システム英単語が少し雑然とした感じに見えるのに対して、こちらは例文が一番上に載るように工夫された紙面作りなので非常に見やすい。
文法知識はポイント整理程度で、システム英単語ほど詳しくありませんが、個人的にはシステム英単語より使い勝手はよいと感じます。
これもかなりおススメですね。
こんな人におススメ
・例文中心で学びたいが、システム英単語は少し見づらいと感じた
・比較的英語は得意で、文法情報は他で学べるから不要
・偏差値65~70程度の私立・公立高校を目指す受験生
・単語も熟語も一冊でしっかり学習したい
・教科書レベルの語彙数では物足りない
・MP3ダウンロードとCDの両方を活用したい
高校入試では必ずしも全員に英単語学習が必要なわけではありませんが、上位高校を狙うのであれば長文問題に強くなければならない→英語長文を早く読めなければならない→英語の語彙力強化は必須です。
英語学習の基礎の基礎である、英単語。
中学の早い段階から自分にあった1冊を選んで、入試本番まで使い倒しましょう。
英単語学習は受験直前期でも、高校に入学してからも、常にやり続けなければならない重要学習なのですから。
ではこの辺で(^^)/