塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

公立トップ高校合格を見据えた小学生からの無理をしない先取学習

中学1年時に訪れる学力の壁を軽々と登るための準備を!

 

成長していくうえでのある年齢に訪れる学力の壁を『10歳の壁』『中1の壁』と表現するのを耳にしたことがありますか?

教育論や子育て論を語り出すとキリがないのでしょうが、結局はその年代でいわゆる『落ちこぼれ』てしまう子供が多くみられるという年齢ということ。

小学校4,5年生の段階では、学力の差ではなく、それまでの子育てにより学習の努力を素直に受け入れる素養が育ってきているかどうかということが大きいでしょう。

そして、中学入学時にももちろん明確な壁は存在します。

小学校のテストで60点以下のお子さんは、成績下位=偏差値40程度に。

そこそこ優秀だと思っていた80点前後のお子さんは平均層=偏差値50に。

そして、脅すようですが、小学生時に90点台を取っていたお子さんでさえ、中位=偏差値55前後にとどまる可能性は比較的高いのです。

 

2022-3月記事内容アップデート

 

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◎公立小学校→公立中学校での戦い方

一般の公立小学校から公立中学に進学するご家庭の場合、学力向上・学力維持の解決策として中1から学習塾にお任せするのが安心ですが、我が家のように塾に通えない環境にあったとしても学力上位に食い込む戦い方はあるはず。

中学1年で学力の壁となる科目はなにかというとズバリ英語数学です。

現在は小学校から授業で触れる機会の増えた英語ですが、親しむための英語と高校受験に向けた文法を中心とする英語では内容が別次元なので、戸惑うのも当然です。

また、数学についてもそれまでの小学校算数で学んできた中で理解が浅い分野があると一気に崩れて、先に進めなくなります。

中でも分数の概念や計算の習熟が不十分だと、どの数学単元でも間違いなく足かせになってきてしまうので、まず小6までにチェックする必要があります。

そして、その英語・数学を学ぶ上で共通で必要になってくるのが、文章を読んで理解する能力=国語の読解力です。

中学に入るとどうしても国語学習よりも他の教科の学習時間が多くなってしまいますし、日本語なんだから普通に問題読んだらできるでしょ!なんて大人の感覚で学習準備を進めると後で後悔することになりますよ?

国語読解問題は、中学の教材を使用するのではなく小学校の読解問題集を活用してしっかり学習しておきましょう。(過去記事参照)

 

 

 ◎英語・数学の先取学習の重要性

中1の壁に躓かないためにいったいどういう対策を立てればいいかというと、最も有効なのは中1内容の授業についていくための予習、いわゆる『先取学習』です。

中1の壁どころか中1スタートダッシュで、公立トップ高校合格に必要な成績上位=高い通知表評価=高内申点を狙った高い意識を持って学習していきましょう。

 

英語の先取学習

小学校での授業でアルファベットの書き取りや簡単な英語での挨拶、身の回りの物の英語(名詞)などは既になんとなく覚えてきていることでしょう。

しかし中学英語に入ると、『文法』と『英単語の綴り』をしっかり理解・暗記しての学習が必要になり、ここで手を抜いてなんとなくの学習をしていると、積み重ねの教科である英語はあっという間に苦手教科になってしまいます。

英語文法という未知の学習に入るわけですが、英語を教える自信のある親御さん以外は、是非スタディサプリを利用してください。

英文法については中途半端に独学で始めることは絶対に避けましょう

 

スタディサプリ・中1英語(基礎)を受講することで、文法知識がゼロの状態からゆっくり丁寧に解説してくれて、その動画授業の中で学んだ内容の確認テスト(とその説明)、覚えるべき英単語プリントも添付されているので総合的な学習が可能です。

そして、その学習内容の反復学習として『くもん』の『できた!中1英語文法(中学基礎がため100%)』を使用して学習内容の確認をしていくと、しっかりと身に付きます。

この時期の基礎固めは本当に大事で、先取り学習にくもんの基礎がためシリーズは鉄板です。

 

 

英単語暗記については、中学入学前に親子で再確認をしておきましょう。

数字や曜日・月の英単語の綴りも入学前に完璧にしておけると、余裕をもって中学入学後の1学期定期テストに向けて準備できます。

 

 

数学の先取学習

正直、中1の数学は、中学受験の算数に比べると簡単です。

序盤にも書きましたが、問題は小学校6年生レベルの計算能力が身についているかどうかが分岐点で、もし計算練習が不十分だと感じていたら、焦らず小6計算問題に戻ってしっかり復習&反復練習しましょう。

さて、中1初期の数学を余裕をもって進めるためには、中学数学の基礎となる、正と負の混じった四則計算文字式(方程式)くらいまでは一通り理解しておきたいところです。

英語と同様にスタディサプリの基礎講座の動画で学習しながら進めていくのも良いですが、数学の場合はその演習問題の量が大事で、計算分野ならなおさらです。

しかも、ある程度勘の良いお子さんなら、動画を見ないでひたすら練習問題に取り組むほうが学習効率が上がります。

おススメする教材はやはりくもんの『中学基礎がため100%シリーズ』。

 

 

中1前半の数学なら、親御さんでもアドバイスしてあげることも可能でしょうし、少しづつステップアップしていく親切な内容や豊富な問題数は、基礎問題の先取学習には最適な教材です。

ただ、かなりの問題数があるとはいえ新しい分野を学ぶわけですから、中学数学の基礎となるこの単元はもう1冊こなしておくと安心です。

我が家では、この『くもんの基礎固め・中1数学計算編』を2冊買い、正と負の四則計算・文字式・方程式と3つの単元に分けて、演習問題を2回繰り返し進めています

内容自体は難しくないので、小学6年生でも十分独学は可能ですし、分数の計算を学び終える小6の夏休み前後から、毎日2ページづつコツコツと進めましょう。

内容が簡単とはいえ、学校の学習内容とは違うことを学んでいるわけですから、あまり間を空けすぎるとせっかく覚えた計算感覚を忘れてしまうので注意。

 

 

くもんシリーズをこなしたけども、もう1段階計算力を上げて中学に臨みたいというご家庭なら未来を切り開く学力シリーズの『小河式プリント中学数学基礎編』も是非試してみて欲しい一冊です。

小学校卒業~一次方程式までの計算を、効率よく考えるための演習問題が揃っており、その計算感覚を持つか持たないかで中学入学時の基礎計算力は大幅に変わってくるでしょう。

簡単な百マス計算から始まり、分数計算のコツ・応用、四則計算、文字式、一次方程式と段階を踏んで進んでいきますが、基本問題をひねった出題形式なので、上で紹介した『くもんの基礎固め中1計算』を一通りこなしたほうが適応しやすいはずです。

ドンドン先に進んでいくのも良いですが、中1前半の計算基礎は本当に大事なので、その後の学習をスムーズに進めるためにも、しっかりトレーニングを積むべきです。

 

先取り学習を習慣化することで、中学での学習にむけての学習習慣も身に付くはずで、

宿題が出されなくても学習は毎日するものだという感覚は非常に大事ですので小学生のうちにしっかりと身に付けましょう

 

塾の有無に関わらず、この中学入学前の英数先取学習は、先を見据えるご家庭なら必須です。

また、たとえ上位の進学校を狙っていなくても、生活環境や学習内容が変わる入学前の学習は絶対に意味のあるものになることでしょう。

 

  

ではこのへんで(^^)/