中学受験しないのに中学受験用の問題集?
いろんな教育本や塾講師のブログ、そして、我が家の長男との経験を見る限り、公立中学から公立高校(トップ・上位)を狙うなら、中学受験用の問題集は不要です。
中学受験の問題はある意味特殊であり、思考力と柔軟性・表現力を前面に押し出した問題が多く、公立高校の入試問題とはかなり雰囲気が変わります。
旧帝大クラスの学生でも、訓練なしでは中学受験の入試問題は解くのは難しいそうです。
いずれにしても、中学受験で難関中学を目指すお子さんと同じ土俵に上がって勝負するのは、圧倒的に厳しいので、ここはとにかく公立の王道を歩みましょう(笑)
将来、日本でもトップクラスの大学に入学させたいなら話は変わりますが、大学も地元の上位大学(旧帝大)と考えてるご家庭でしたら、焦って中学受験問題集を解かせるのではなく、標準問題を完璧にかつ素早く解ける訓練をするべきではないでしょうか。
◎小学生のうちに力を入れる学習
よくブログなどを見ていると、英語学習に力を入れている、小さな頃から英語に触れて、英語の読み聞かせをして、、、、基本的にご自宅でずっとお子さんと一緒にいてあげられるご家庭では、理想的な取り組みだと思います。
入試改革でも、より英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)の重要度が増し、これからもますます必要になる学力なので、力を入れるのは正解でしょう。
ただし、なかなか付きっ切りで学習できない環境でのご家庭ではちょっと難易度が上がってきます。
子供に、問題集と英語CDを与えて頑張ってね!といって頑張れるお子さんは超レアな存在。
そのような英語王道を歩めないご家庭は、公立小学校王道の国語・計算路線での基礎作りに集中してみてはいかがでしょうか?
自学学習力を強化するためにも国語学力は必須。
中学に進学すると、どうしても英語数学に重点が置かれ、国語の学習量は軽視傾向にあります。
しかし、高校受験問題における数学の文章問題や英語の長文問題解答などを見ると、国語力(正しい日本語を使える力・文章から多くの情報を読み取る力)が非常に大事になってくると痛感します。
全ての基礎になる国語と中学数学のすべての分野で必要な計算は是非小学生のうちから鍛え上げて自信と実力を植え付けてあげましょう!!
◎読書習慣は中学学習の基礎になり得る
公立小学校でも朝読書の時間を取っているところは多いですよね?
読書量=国語力というわけではありませんが、読書を通じて長い文章を楽しめる子供はやはり国語に弱いわけがありません。
基本となる国語力・語彙力に長けているお子さんは、どの教科の学習にも強いです。
自宅でもゲームやTVばかりではなく書籍を買い与えて、自宅でも本に親しむ環境を作ってあげられたら理想ですよね。
小学生男子なら、七日間戦争をはじめとする『ぼくらシリーズ』は楽しめます。
学校の図書室にもあるはずですが、個人的には書店で買い与えてあげると意欲が違いますので購入をお勧めします。
サッカーをやっているお子さんなら『サッカーボーイズシリーズ』は必読書です(笑)
小学校4年生以上なら内容的にも引き込まれる物語なので、是非親子で読んでみてください。
高校生編まで続いているので、一度ハマれば読書習慣は確実につきます。
低学年女子だと、『魔女の宅急便』とかはいかがでしょうか?
かわいらしい世界観で難しい表現も少ないので読みやすいと思います。
少し読書に慣れてきた高学年なら、定番の『重松清』さんの作品はやはり王道です。
我が家でも重松、重松と呼び捨てにするほど読んでます(笑)
大人が読んでもなかなか面白いので、まずはご両親から読んでみてくださいね。
王道路線としては、『くちぶえ番長』→『きみの友だち』『きよしこ』。
◎読書嫌いならひたすら問題集の文章を読ませる
国語読解の問題集文章は様々な作品の情景や説明を理解させる重要な文章が抜き出して作られているので、ある意味、問題集解きまくれば相当な読書量になるとも言えます。
読解には様々な解法のルールがあり、原理原則から学んだほうが得点力はのびるので、できれば以前に記事に書いたまんが本を読んでからの学習をお勧めします。
教育関係者から絶賛されている『ふくしま式』は子供単独では難しいですが、親が常に寄り添って学習できるご家庭でしたらおすすめです。
国語の論理的な読解をひも解き、記述力も養える素晴らしい問題集だと思いますが、残念ながら我が家の塾なし小学生放置学習スタイルでは合わず使用しておりません。。。
◎放置家庭向き小学生用問題集
中学数学で躓かないためには、計算力、特に分数の計算力は必須です。
我が家では、得意の薄い問題集シリーズを下の娘にも実践中です。
『できる』を積み重ねていきましょう!!
このシリーズの、特に計算シリーズはお勧めです。
1学年を2階級制で分けていて、小1で12級からはじまり、最終的に1級になると中学受験用の問題も出てくるので、どこまでやるかは各ご家庭次第、計算・国語読解は学年に縛られることなくどんどん進級できる分野だとも思います。
また、見開き2ページで1日分とわかりやすい分量なので、心理的ハードルも低くコツコツとやる学習習慣を身に付けるのにも向いています。
この基本トレーニングシリーズの国語読解編は中学受験用と銘打ってる『1級』でもそれほどハードルの高い文章は掲載されていませんので、学習習慣のついているお子さんなら是非、6年生のうちに完全制覇を目指してください。
もし、このシリーズを早い段階で制覇し終わったら、ハイクラス問題集の『6年・国語読解』を追加するといいかもしれません。
記述問題のバランスもよいので、小学生でも独学可能な問題集です。
また、兄の驚愕の語彙力不足を後悔して、下の娘には小学6年時から下の問題集で学習してもらっています。
最初は小学1年でも理解できる語彙・表現から始まるので、独学でもあっという間に進むし学習ストレスも少ないでしょう。
書き込み式ではなく選択式の教材なので、小学生の独学でもサクサク進めてくれることでしょう。
上で紹介したのと同じ『ふくしま式』でも語彙力学習編は小学生独学でも対応できる良い教材です。
長い⇔短いのような簡単な言葉から始まる、対義語を軸として言葉の意味使い方を学んでいく応用力のつく語彙学習本です。
しっかり学習できる低学年のお子さんならこちらの方がおススメできます。
英語にも少し触れるように、たまに英単語書き取りもしておりますが、英語については夏以降様子を見ながら導入しようと検討してますのでまた今度。
◎小学生は毎日少しでも学習することに意味がある
学校でも多少の宿題は出るでしょうが、全てのレベルの子供に合わせているため、公立小学校では20分程度で終わる宿題が多いのではないでしょうか?
さらに学校の行事前などで宿題が出ない日もありますよね?
小学校4,5年になると、宿題がないからと言って学習ゼロ日は極力作らないでください。
そのための、上記のような導入が簡単な問題集を利用して、学習習慣を身につけさせましょう!
宿題+問題集2ページ、宿題がない日は4ページなど、各ご家庭で明確なルールを作って、親が言う前にその日の学習は終わらせるように誘導してあげてください。
小学生で毎回80点の子は中学では60点台に、毎回90~100点取ってくる子でも、そのまま90点キープできるのは30%程度で、残りの70%は70点台に落ち着いてしまいます。
しかし、焦らずに基礎学習を高いレベルでしっかり身に付けていけば、公立中学からの公立トップ校受験も怖くありません!
中学からの本格学習の前に基礎力を磨いて備えましょう!!
ではまた(^^)/