高校受験・英語の分野別対策
夏休みも終わり、いよいよ受験本番に向けて周りのムードも変わってきているはずですが、ここまでの基礎固めは順調に進んでいますか?
ここでは、英語に限定して2学期から進めなければならない対策学習を考えていきます。
ただし。あくまでも英語は積み重ねの教科。
ここまでの英単語や英文法に穴があると感じている場合は、1,2年の分野での復習が急務ですので注意が必要です。
大きく分けると対策が必要な項目は3つ。
・英語長文対策
・リスニング対策
・英作文対策
◎英語長文対策
高校入試問題の50%程度は長文形式での出題になるはずです。
長文の中での日本語訳問題や英文法問題・語順並び替え問題等は、それまでの基礎の積み重ねで十分に対応できますが、長文問題の重要問題といえば内容理解問題。
ずばり、長文対策というのは英文を読むスピードを上げることです。
地域によっては500語以上の長い英文を読み込まなければならず、対策というより慣れが必要になってきます。
この問題集では、前半で長文読解でカギとなる構文や熟語についての確認事項とその確認問題について学んでいきます。
そして、短めの英文(それでも公立過去問)から徐々に慣らしていき、後半では400語程度の公立過去問で経験を積むことができるので、まだ長文慣れしていないお子さんでも大丈夫。
過去問に進む前の長文対策問題集としておススメできる1冊です。
さきほど紹介したスーパーゼミ英語長文では、前半が構文学習に重きを置いているのに対して、こちらの問題集では、シンプルに短い文章問題から50語レベルで徐々に問題文章量を増やしていくというシンプルな問題集。
正直に書くと、速読できるような奥義が書いてるわけでも、塾の講師が教える〇〇みたいに事細かく説明されているわけではありませんが、子供のやる気を失わせないシンプル紙面が非常に好感が持てます(笑)是非書店でご覧になってみてください。
こちらの問題集は実践的な訓練というよりは、長文問題の解き方をひとつひとつ丁寧に解説していく参考書的な問題集。
特徴は本文の音声CDが付属しており、ディクテーション重視の学習ができるというポイントで、そういう意味では唯一の存在。
英文に対応して日本語訳が書いてあったり、その作りは本当に親切で、英語にあまり自信のない生徒でも無理なく導入していける問題集です。
個人的な意見では、その親切な解説が少し紙面をうるさくしている印象も。。。
忘れてはいけないのは、これらの問題集はあくまでも過去問演習に入る前の準備問題集であって、本当に重要な実践訓練はお住いの地域の過去問だということです。
地域によって長文の長さも様々ですし、出題されるテーマも様々です。
他の問題との時間の兼ね合いもありますので、英語長文の最重要対策としては過去問の長文をできるだけ多く解くことです。
英語実践に多くの時間を割ける受験生は、全国高校入試正解や分野別過去問の活用も検討しましょう。
◎リスニング対策・英作文対策
さて、対策問題集からスタートしても効果が出る長文対策と違って気を付けなればならないことは、このリスニングや自由英作文は地域によって出題形式や傾向が異なり、ただやみくもに学習量を増やしても、必ずしも得点力に結び付かない点です。
早めに自分の地域の過去問を経験する、または良く分析したうえでの対策学習が必要になるということです。
もちろん、リスニングは1,2年生レベルの英語が聞き取れなければ対策のしようがないので、今まで対策学習したことがないお子さんは、以前紹介したリスニングアプリで4,5級編をやってみましょう。
英検リスニングマスター 5級4級 | 英検5級4級リスニング対策アプリ
英検4,5級編と英検3級編でそれぞれ300問あるので結構な英語耳になるはずですよ。
本番対策を考えるために、塾に通っていないご家庭はリスニングと英作文の過去問問題をよく研究しなければなりませんが、リスニングと自由英作文は独学ではなかなか対策が難しい分野だと感じています。
その対策としては、やはり私はスタディサプリの公立高校受験対策講座(各地域別)でお住いの地域に対応したリスニングと英作文の対策動画授業が1番です。
まずこの動画講座で、リスニング問題を解くときのコツや注意点、英作文解答の際にやりがちな間違いや覚えるべき構文を知る事からスタートすることが重要。
そして、そのポイントを意識しながらの過去問演習や対策問題集をこなすことが、本番の得点アップにつながってくるはずです。
受験直前にこの動画授業を受けるのではなく、余裕をもって早めに受講することおススメします。
スタディサプリの対策問題の量はそれほど多くないので、ポイントを押さえた後は、ひたすら過去問で演習です。
自地域のリスニング過去問は日本語訳が付いているものを選んで、完全に聞き取れるようになるまで何度も何度も聞くように。
それを十分にこなした後で、他県の過去問や対策問題集で応用力を付けていきます。
このスーパーゼミシリーズのリスニング編も公立高校過去問中心で、出題パターン別に豊富な問題が分類されているので、実践練習として活躍してくれるはずです。
リスニングの実践経験をガンガン積みたい場合はおススメできる一冊です。
英作文に関しては、動画授業の要点に沿って、自分の得意な英文の軸を確立させること。
自由英作文が出題される地域では、その出題テーマの傾向を踏まえた上で構文を蓄積することによって、本番での対応力が上がっていきます。
自分の夢や好きな趣味、行ってみたい外国、環境問題に関する意見等、どんな問題でも活用できる自分なりの形というものを作り上げて本番に臨みましょう。
リスニングや英作文については、高校受験対策問題集というのはそれほど多くありません。
どうしても後期の対策としては過去問中心になるので、一度解いて終わり。ではなく、その問題に関しては満点解答得られるような徹底した学習が必要です。
特にリスニングは配点も大きいので、無対策で臨むのは厳禁ですよ!!
ではまた(^^)/