大事な中学3年夏休み期間の学習計画
短期勝負である高校受験の本当の天王山は入試直前の冬休みだと言う先生・講師も多いとは思いますが、夏休み期間も同じように重要なのは言うまでもありません。
中1からコツコツと学習してきた生徒、中3のこの夏休みから本気出す予定の生徒と色々なお子さんがいると思いますしが、塾に行こうか独学だろうが、意外とこの夏休みにやるべき学習は共通しているものだと考えています。
さあ、お子さんと相談しながらしっかり準備して一緒に頑張りましょう!
◎夏休み前の期間を軽視しないこと
まず、夏休み中の学習計画を立てる上で初めのポイントは定期テスト終了~夏休み開始までの時間を無駄にしないということです。
たいていの公立中学なら6月末に1学期定期テストをやり、夏休み開始まで1か月近くあるはずです。
部活に加入していると、その間に最後の中体連の大会が入っているでしょうが、その1か月を是非苦手な教科の克服や、伸ばしたい教科の受験勉強の予定を組みましょう。
例:国語強化に充てる
我が家の場合、漢字は今後も継続的にコツコツ勉強していく必要がありますが、国語の受験勉強に時間を割くのはこの夏休み前・1学期中で終了という感覚で計画を立てています。
具体的には、1学期にやり残した読解問題集の残り・国文法対策・古文漢文対策です。
数学に苦手な分野があるなら、その分野の基礎問題をやるのもいいでしょうし、英語の文法知識が不十分すぎる場合はその学習に充てるのもいいと思います。
夏休み前のこの期間は、子供の学習進捗状況に合わせて、あまり手を広げ過ぎずにピンポイントで強化していきましょう。
◎夏休み前半の学習
なぜ、前半という書き方をしたかというと、たいていの地域では8月初め~中旬に夏の模擬試験がありませんか??
よほどの予定が入っていない限り、この時期の模擬試験は必ず受けるようにしてください。
ダラダラと1か月間頑張るのではなく、模擬試験・夏休み明けの学力テスト等に照準を絞りながらの学習計画を立てるとメリハリがつきますし、学習日程の設定にもより具体性を持たせることができるはずです。
この期間に塾の夏期講習の予定が入っているお子さんも多いと思いますが、塾での学習だけでは他の受験生に置いて行かれますので、塾以外の家庭学習もスタートから飛ばしていきましょう。
例:英語・数学・理科・社会ー全ての復習
我が家では、まず英語・数学優先で公立過去問を抜粋した問題集で最終的な基礎固めを行う計画を立てています。
夏期講習に行かない息子の場合では、1日最低6時間学習(多いほうではないと思います)を目標にして、社会・理科の復習も同時に行うハードスケジュールをこなしてもらいます。
夏期講習に行こうが、塾に通っていようが、全受験生にまずお勧めしたいのが、長期休暇を利用した社会・理科の復習です。
特に今まで模擬試験を受けたことがないというお子さんは、この社会・理科の全体復習をしっかりやる機会がなかったと思いますので、ここで時間を取って学習しておきましょう。
いくら詰め込みが効くといっても、入試直前期の詰め込みだけでは限界がありますので夏休み・受験直前期の2本立てで社会・理科の膨大な暗記量を定着させていきます。
我が家では上記の問題集を使用しますが、初めて社理の復習に臨むご家庭では『完全攻略シリーズ』の総復習編をおススメします。(下の過去記事参照)
社会・理科に関しては、ただ問題集をやるだけではなく、問題を解く前には必ず教科書や参考書を読み、単元ごとにインプット作業をしてから問題集に臨むように!
※ただし教科書を見ながらの問題集演習は厳禁です
◎夏休み後半の学習
模擬試験後の夏休み後半はそれぞれのご家庭でかなり違ってくると思います。
忘れてはいけないのは『学校の宿題』(笑)
問題集の息抜き代わりに間に予定を入れてもいいでしょうし、2学期開始直前に一気にやってもいいでしょう。
内申点が絡んでくるので、絶対にやり残しのないように!!
塾なし組ならここで英語数学先取学習を行い後半の過去問演習に備えてもいいですし、塾に通っているお子さんなら、先取学習は塾の方でスケジュールを組んでくれているはずですので、引き続き苦手強化や社会・理科の復習に使うのも良いと思います。
2学期開始から、連続で学力テストを行う学校も多いと思いますので、後半は学力テスト対策(広いテスト範囲)という意識を持つと、どの教科の力を入れるべきか見えてくるのではないでしょうか。
例:英語・数学先取学習&学校宿題
我が家ではここで塾なし勢の泣き所、英語・数学の先取学習の予定を組んでおります。
2学期が始まってしまうとなかなか同時進行で独学先取学習というのは難しいもの。
なおかつ、まだまだサッカーを継続する我が家では夏休みしか時間を取ることが難しいので、夏休み後半は先取学習に集中します。
ここで使用する教材は『スタディサプリ』です。
ただでさえエネルギーのいる独学先取学習なので、少しでも理解度を効率的に深めるために満を持してここで投入いたします。
夏期講習も終わり、塾の通常授業が始まっている時期でしょうが、2学期が始まるとじっくり弱点を克服する時間が取れないはずなので、この時期の家庭学習も塾とは別に予定を組んで学習するように心がけましょう。
◎トップ校狙いの場合
ちょっと例外なのが、中1からしっかり基礎を積み重ね、先取学習計画の心配のないトップ校狙いのお子さんです。
中1から模試を受け続け、自分の偏差値・実力を理解している優秀なお子さんはこの記事に書いているような1,2年基礎の復習や弱点克服メインの学習ではなく、この夏休みからガンガン『全国高校入試問題正解』や『分野別過去問』で実践経験を積んでいくのが正解でしょう。
実際に5教科のTEL帳をやりきろうと思ったら、夏休みくらいからでなくては全て網羅できません。
6月末には今年度の全国高校入試問題正解が発売されるはずなので、最新&大量の過去問演習をベースにしたアウトプットメインの学習が夏休みから可能です。
最後に、今回あえて書いてませんが『英単語』の学習はこの時期になると当たり前の習慣として学習するようになっていますか?
ここを軽視してきた子は受験直前期になって英単語学習に時間を取られるという状況に陥りかねないので、夏休みを利用して見直しを計りましょう!
ではまた(^^)/