塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

部活やクラブからの逃避と忍耐のバランス

文武両道は全員ができるわけではない

近年、ブラック部活の話題や報道が増え、同時に教員の激務、働き方改革などで部活の在り方も少しづつ変わってきています。

息子の通う中学でも、今年度から部活動の時間が1時間30分短くなり、土日の活動も明確に制限が設けられました。

失礼ながら弱小揃いの我が中学では、そのような制限は無用だとも思ったりもしますが、全国的な流れなので一律の制限は必要なのでしょう。

 

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◎いつからこんな時代に?

もちろん、私の周りではこういった部活問題が少ないだけで、深刻な問題や悩みを抱えている生徒やご家庭も多いことでしょう。

顧問の先生からの暴力や暴言はもちろんのこと、強制的な練習拘束時間の長さ、先輩後輩の上下関係、いじめ等など。。。

いや、わかりますよ?

どれもつらい。

でも、こんなこと言うと懐古主義だの思い出補正だの言われるでしょうが、これって少なからず昔からある問題だよな~。。。

昔に比べ問題が陰湿になっている部分はあるものの、水分補給・熱中症対策など 進んできている部分もあるはずだし、部活状況が悪化してきているというよりは、部活以外でやることが増えすぎて、特に中学生年代は対応できなくなってきて表面化しているということじゃないかと考えてしまいます。

昔は、自分の子供の学力低下を部活のせいにして学校にクレームを入れるような親は少なかったのではないでしょうか。

正直、私は部活肯定派。

一度だけですが、高校時代には部活の顧問に平手ですが顔を叩かれたこともあります。

その先生は日本体育大学出身の体育教師なので当時はバリバリ武闘派体育会系だったでしょう。

運動系部活に所属していた私は、運よく実力を認められて周りの同学年が球拾いしている中で上の学年と一緒に練習に参加するように指示されましたが、ある時ふとしたタイミングで勝手に球拾いグループに戻ってしまいました。

はい、それだけで相当なパワーで顔をはたかれました(笑)

生意気な態度や言動は一切しておりません。

今だに覚えているのですから、強烈な印象があったんだと思いますが、今ならその先生がなぜ叱ってくれたのかがなんとなく理解できます。

きっと、その先生は私に強さとか貪欲さを身に付けて欲しかったのではないでしょうか。

のちに、その先生に『日本体育大学に行く気はないか?』と誘ってくれたことも覚えてます。

当時、その先生にどこまで力があるのか知りませんが(笑)

体罰は必要だとまで極論は言いませんが、個人的にはプラスに働く体罰(愛のムチ?)も世の中には存在するとは思っていることも事実です。

 

これはまだ軽い例なのでしょうが、最近の学校のビビり具合を見ていると、生徒の増長やバカ親の介入で、過保護に育成された子供の将来が心配になっちゃいますよ。

良くも悪くも部活は、社会・会社の縮図。

やはり、経験しておくと人間性や社会性が広がることは間違いなく、部活不要論には基本的には同意できません。

 

運動と学力の相関性については、上の記事(東洋経済オンラインの記事)読んでみてください。

なかなか笑えるいや、興味深いですよ(笑)

 

 ◎両立至上主義

 ただ、今の中学生はやることが多く(塾・習い事)、肉体的にきついスポーツや部活との両立が難しい時代だと思います。

学生の本分が勉強である以上、両立できないなら部活を切り捨てなければならないという意見も否定できません。

クラブであれ部活であれ、中学生にとって勉強との両立というのは想像以上に難しいのに、親としてはどうしてもそれを求めてしまうし、それなのに子供には好きなことをやらせてあげたいとも思ってしまいます。

で、どうなるかというと勉強・部活・遊びのバランスを保てずに、結果、学力が低下してしまうという悪循環。

私が思うに、できるだけそれを防ぐためには、高校受験も部活もクラブスポーツも同じで、できるだけたくさんの事前情報を仕入れて、子供の現実的な能力と可能性をシミュレーションする力が親に必要ではないかと感じています。

 それも一種の過保護につながってしまう可能性もありますが、 両立ができない場合の優先順位は親子で共有していなければ、年を重ねるごとにコントロール不能になるでしょうし、何事も最初が肝心ではないかと。

 

子供の可能性は無限ですが、実際の能力や時間は有限です。

  

 

私の周りにも、人間関係とスポーツ面両方で本人が部活を辞めたがっているけど、ここで安易に退部すると逃げ癖がついてしまうのでないかと悩んでいるご家庭もあります。

もちろんそれに対する明確な答えなどありませんが、もし自分の子供がそうだとしたら、辞めてからどうするという話をキチンと聞いたうえで、すぐに退部させると思います。

基本的に体育会系な思想を持つ私ですから、もちろん逃げることはよしとはしませんが、いじめに対する対応と同様に、時にはダメージが深くなる前に逃げることも必要な場合もありますよ、きっと。

両立をテーマに息子とも話し合い、ここまである程度上手くいっていると思っていますし、本人も非常に頑張っていますが、この先どのようなキッカケでバランスを崩すかわかりません。

まだ中学生。

逃げないで頑張れる何かを探す時間はまだまだあるはずですからね。

楽しくなければスポーツではありませんし、勉強だけが人生でもないはずで、中学2,3年にもなれば自分はこうありたいという漠然とした理想があるはずです。

その目標が、ゲーマーやユーチューバーだとまたちょっと困りものですが(笑)

 

親も深く介入できるのはせいぜい中学1年生くらいまでで、それ以降はある程度大人として扱う・本人の意見を尊重することしかできないのかもしれませんね。

 

 

ではまた(^^)/