学校ごとに定期テストのレベルは異なることを理解しよう
6月と言えば、中間テストがある中学や定期テストが複数回に分かれている学校では、すでに今年度最初の定期テストは終了している時期ですね。
息子の通う中学では、単元テストやミニテストはもちろん複数回ありますが、評定に大きく影響するテストは学期ごとに1回のみ。
これは、範囲の広くなってしまうことや失敗が許されない(前回悪かったので、次で挽回!とはいかない)という意味でちょっと厳しい中学校です。
◎定期テストだけでは本当の学力は計れない
中学2年生くらいになると、学校での自分の学力・順位、そしてだいたい何点くらい取れるのかという基準ができている頃かと思います。
次の定期テストでの目標は〇〇〇点を目指す!という設定もできていますよね。
前回より上を目指すという意味で、その捉え方は間違っていませんが、受験に向けての学力となると、たとえ定期テストで450点取っていても学力的に安心であるとは言えません。
学校の先生が作成する定期テストの難易度には学校ごと、地域ごとにバラつきが大きく、学校内での偏差値と受験偏差値では大きく乖離するパターンもよく見受けられます。
大規模な模擬試験を受けている生徒は心配ないのですが、学校ごとの学力差や問題の難易度の差は想像以上に大きかったりするので、自分の学校自体の学力レベルは早めに確認しておくべきです。
◎定期テストを利用して学力そのものを上げる
息子の通う中学校は、普通の公立中学で比較的小規模なのですが、定期テストが難しいと評判な学校のようですが、絶対評価である通知表の最高評価をいただくためには、定期テストで85点以上がひとつの基準になると説明を受けました。
定期テストのレベルの違い自体が、内申点の地域格差につながっているとも言えますが、難しいテストだと85点というのは結構大変です。
問題全体が難しいというわけではないようですが、数学を例に上げれば、100点満点中の20点分くらいなかなか難易度の高い問題が出題されるものだから、定期テスト対策も一筋縄ではいきません。
80点取るだけなら、学校のワークをしっかり理解できたらたいてい取れるのですが、90点以上となると、その難問・応用問題対策が必要になってくるのです。
みなさんの学校ではいかがでしょうか?
定期テストが難しい学校にいると、在籍中は他の学校は評定取りやすくてズルいよな~と思いがちですが、受験やその後の高校学習を考えると間違いなく生徒の為になっていると最近思い直しました(笑)
運悪く(?)評定が取りやすい学校に通ってしまっている生徒は、そのことを理解して、自ら応用問題に数多く取り組んで、100点を目指す&受験対策まで意識しながら定期テスト勉強に取り組みましょう。
塾に通っていると、定期テスト対策講座と銘打って、応用問題対策や場合によってはその学校の過去問まで用意してくれたりする塾もありますが、自学組はコツコツと問題レベルを上げながら学習していくしかないのです。
◎どういった問題集を使用するか
まずテスト範囲の学校ワークは1週間前には終わらせることは当然として、その学校ワークにも応用問題やチャレンジ問題といったものが含まれているはずですが、その問題は完璧にできるようになるまで繰り返しましょう。
教科書準拠の『教科書ワーク』にも同じく応用問題は一定数含まれていますので、これを使用している場合でも同じことが言えます。
さて、ここからさらに前に進みたい塾なし勢がなにをやるかと言うと、本来おススメしたいのは『公立過去問を抜粋した問題集』ですが、こういったものは学年分けされていないものがほとんどで、難易度の基準も様々なのでなかなか判断が難しくなります。
1,2年時の通常学習及び、定期テスト応用問題対策として選ぶなら、学年ごとに販売しているハイレベル問題集を活用しましょう。
公立過去問だけではなく難関私立過去問も含まれているので、かなり歯ごたえがありますが、公立トップ校を目指す生徒ならこの問題集を一度手に取って見てみることをおススメします。
最高水準問題集シリーズ
最高水準問題集は、標準問題(それでも若干難しい)と応用問題の2つのカテゴリーに分かれて問題が掲載されている問題集で、応用問題のほとんどは公立・私立の実際の過去問から抜粋されている問題集です。
しかし、紙面もそれほどうるさく感じない作りですし、難問度も適度なので十分に基礎が固まっているお子さんなら独学も可能でしょう。
本当に難しい問題には難マークがついているのでわかりやすい。
ハイクラステストシリーズ
次におススメできるのがハイクラステストシリーズです。
こちらはA→B→Cの3ステップ構成となっており、Aが標準問題、Bがやや難、Cが応用問題とすこしづつ難易度を上げていくことができるので非常に使いやすいです。
適度な余白もあるので、計算・解答を紙面に書き込んでいくこともできるでしょう。
最高水準問題よりもわずかに難易度は下がりますが、紙面の見やすさならこちらのほうが上かもしれないので、見比べてみてください。
ハイクラス徹底問題集シリーズ
似たような名前のハイクラス徹底問題集シリーズですが、こちらも3つにレベル分けされた応用問題集です。
レベル3の難関攻略シリーズは他の2冊よりも若干難問レベルは上かもしれません。
ただ、この問題集はA5判とサイズが小さく、その小さい紙面に問題がびっしり書き込まれているので、正直見づらい点には要注意です。
その細かさにストレスを感じないような、トップ校を目指すようなお子さんでしたら検討の余地はあるかもしれませんね。
個人的には、上の2シリーズのほうが自学には向いていると思いますが。。。
公立上位やトップ校を目指すなら、目先の定期テストの得点だけでなく、数多くの応用問題にもチャレンジしていくべきです。
その知識や経験が模擬試験での偏差値アップにつながり、高校入試で合格を勝ち取る『確かな違い』となって後々生きてくるのは間違いありません。
全教科で同じように学習する必要はありませんが、数学・英語は常にこの感覚をもつことが大事です。(特に数学)
公立上位や公立トップ校に独学で挑むならば、学校のワークは通常学習で終わらせるもの、定期テスト対策としては応用問題を解けるように学力を上げる時期だという認識を持ちましょう!
では、このへんで(^^)/