偏差値10UPの公立高校合格を目指す!
我が家では、偏差値65~67の公立高校を目指すという考えのもと、学習計画を必死に進めておりますが、中3になって志望校調査が始まり、現状の成績では厳しいと感じながらも偏差値55~60の公立高校を目標にしたいです!というご家庭も多いのではないでしょうか。
我が中学の進路希望調査でも、やはり現状の学力よりは偏差値5~10程度上の公立高校を第一志望とするケースが目立っておりました。
現状偏差値60の生徒が偏差値70の高校を目指すよりも、現状偏差値50の生徒が偏差値60の高校を目指すほうが、明らかに難易度は低いはずです。
入試本番まであと250日前後。まだまだ間に合いますよ!
◎内申点を取りやすい学校にいる
大事なポイントのひとつがこれまでの1,2年時の内申点(各都道府県の制度にもよるので注意)ですが、同じ能力を持った生徒だとしても、通う学校によって通知表の評定に差があるのはご存知ですか?
絶対評価という基準があるにも関わらず、この評定格差(地域格差といってもよい)は明らかに存在します。
まず、この内申点を取りやすい中学校に通うご家庭、学力テストの成績はひどいけど、定期テストが悪くないので(テストが簡単な可能性も大)、意外と評定がもらえてるというご家庭は、この幸運なチャンスを生かしましょう(笑)
すでにあなたのご家庭では学校から偏差値2プレゼントされたようなもの!
より上の高校を目指しやすくなるのは間違いありません。
評定が辛い中学でも、3年生時は少し甘くしてくれる等の微調整が少なからずあるものですから、既卒生の親御さん等からお話を聞いてみるといいですよ。
◎遅くても夏休みからは頑張る意欲があるか
通塾している、部活で忙しい等環境は様々でしょうが、まず大事なのは偏差値60の高校を本人が本気で望んで、せめて夏休みからは本気で勉強する気があるかどうか。
学校の定期テストの点数はソコソコだとしても、学力テストや模試のような広範囲の学習はこれまでしてこなかった生徒が大半でしょう。
多くの中学3年生が受験勉強を意識しだす夏休みからなら十分に間に合う可能性があります!
特に部活を引退した後に、ダラダラと遊ばずに、スパッと受験モードに切り替えることができる子ならまったく問題なく対応できるはずですが、部活引退後にすぐ切り替えられる子は実はそう多くはありません。
塾に通っているから大丈夫とか、塾では勉強しているみたいだから大丈夫と思うのは大きな間違いで、重要なのは夏休み中の家庭学習です。
なんらかの塾に通いながら偏差値50前後に甘んじている子は、どうも『勉強は塾でやるもの』という変なメリハリができている子が多い。
今まで特別講習に行ったことがない子でも、受験生として夏期講習に通わせたり、通塾していない家庭でも夏休み中にある模試を受験させる等、環境や雰囲気を変える一手を打ちましょう。
環境という意味では、周りのお友達も重要な要素です。
親同士の付き合いがある友達なら、裏で結託して(笑)同じ方向で努力するように促すのも効果大。
子供はなかなか単独では変われないものですからね。
どうしても自宅学習がのらなければ、塾の自習開放や図書館などの環境を積極的に利用するのもひとつの方法だと思います。
◎教科ごとに戦略を立てる
地域にもよりますが、偏差値60の公立高校なら入試5教科で65~70%程度の得点率が必要になってくるでしょう。
全教科70点以上取るというよりは、お子さんの得意・不得意教科も加味したうえで、ある程度捨てる教科というのも戦略上必要になってくるはずです。
社会・理科
現在の成績が芳しくない生徒でも、この2教科は絶対に捨てないでください。
社会理科は単元ごとの知識で勝負できる上、後半の詰め込み学習でやればやるだけ得点が伸びてくる教科です。
夏休み中の1,2年範囲の復習+受験後半のラストスパートでできるだけ高得点を狙いましょう。
特に社会では85点以上を狙い、他の苦手教科をカバーできる教科に仕上げること。
理科は地域によっては平均点が低い教科ですが、これも捨てるわけにはいきませんので教科偏差値60以上を目指して学習に力を入れるべきです。
このレベルの受験生の合否を分けるのは社会・理科だと言っても過言ではありません。
英語
積み重ねが必要なこの教科ですが、英語は入試平均点が意外と高いのである程度得点を取れないと合格を勝ち取ることはできません。
頻出英単語や動詞活用形の総復習、英文法の標準問題、リスニング等ポイントを絞りながらしっかり学習を積み重ねると素直に得点が伸びる教科なので、社会理科同様あきらめずに頑張りましょう。
得点率が高い自由英作文などでも部分点をものにするために、最低限の対策は必要ですし、長文問題に慣れるためにの過去問演習も重要です。
問題集演習も必要ですが、この教科の自由英作文&リスニングは『スタディサプリ』を使用すると、少ない時間で効率よく得点率アップすることも可能なので一度ご検討ください。
数学
偏差値50近辺で数学が得意な生徒はなかなかいないでしょう。。。。
ここは難易度の高い問題は捨てて、基礎・標準問題を確実に得点していく方針で進めましょう。
受験本番でも、全ての問題を解くというよりはケアレスミスをなくして取れる問題を確実に取っていく気持ちで臨むように練習しましょう。
ただし、後半の難問でも(1)の設問だけなら意外と解けたりするものなので、最初から捨てると決めつけないように。
焦って問題集を解きまくるというよりは、過去問を抜粋している標準問題集をまず1冊しっかりやること。
国語
この教科は半年で大きな得点アップを期待するのは難しく、なおかつ本番の問題レベルによって出来不出来の波が大きいので、夏以降から時間をかけ過ぎるのは得策ではありません。
現代文・読解問題は自県過去問対策程度にとどめて、漢字・古文・漢文という比較的難易度が低い問題が出やすいポイントを強化するのをおススメします。
漢字が苦手というお子さんでも、公立入試の漢字書き取りはほとんどが小学校範囲からの出題だったりしますのであきらめずにコツコツと。
古文漢文も薄い基礎問題集を1冊しっかりとやるだけでも、かなり違うはずなのでできるだけ早い時期に対策学習してみましょう。
偏差値60前後の公立高校を目指すなら、全てを完璧に詰め込むのではなく戦略的に学習していけば必ず合格点に届くことは可能です。
進路指導が本格化し、周りの友達の意識が少しづつ変わっていくにつれ、いままでノンビリしていたお子さんも少し上の高校に行きたいな・・とか、ちょっと偏差値高いけど○○高校の○○部に入りたいな・・・と考え始めているはずです。
まずは夏休みの学習がひとつのポイントになるはずなので、うまく切り替えさせる環境作りでサポートしていきましょう!
では、この辺で(^^)/