塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

文武両道ー部活の引退と受験勉強

文武両道の意味

 

以前、読書コーナーでご紹介させていただいた『サッカーボーイズ』シリーズの完結編が発売されて、届いたその日に読了。

 

 

 

小学生シリーズから読んでいるこの青春スポーツ物語。

これで息子のチームメイトのような感覚で読んでいた彼らの物語が読めなくなると思うととても寂しいです。

最終巻でも、真摯にサッカーと向き合う物語と、誰もがぶち当たる受験との折り合いをつける現実をテーマに読み応えのある内容でした。

おススメ小説なので是非親子で読んでみてくださいね。

 

文武両道というのは、なにもスポーツと勉強との両立だけの言葉だけでなく、読書などの文科系の趣味や音楽、自分の興味のあるものと学業のバランスを取る言葉だと解釈しています。

大好きなスポーツや趣味があっても、学業をおろそかにしてはいけないだけであって、厳しく難しいものと考える必要はないのではないかと。

 

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◎部活の引退と受験勉強開始は別々に考えるべきではない

みなさんのご家庭でもこの時期には、部活の引退や受験の話が家庭内でもあがっているのではないでしょうか。

文武両道、スポーツと勉強の両立はこのブログの最大のテーマであり、我が家の息子にとって是非中学生年代で身につけて欲しい考え方の核です。

我が家よりもっと厳しい環境で頑張っているお子さんや、もっと激しい部活、プロを真剣に目指している、様々な状況のご家庭があると思いますが、やはり、現代ではプロスポーツの世界でも知識・学力が求められる場面も多く、逆に考える力こそがスポーツで上にいく大事な要素なのは間違いありません。

かと言って、最後の大会を迎えるこの時期は部活やスポーツに力を入れたいのが子供の本音でしょうから、いかに引退後にスムーズに受験勉強に移行するために、定期テスト終了~夏休みまでの時期をどう過ごすかをご家庭でも話し合ってみてください。

 

我が家でもこの時期は、大事なリーグ戦やトーナメントが重なる時期でもあるので学習する時間はどうしても限られてしまいます。

この受験への助走期間でいかに準備を進められるかというのも、我が家で立てた学習計画の大事なポイントでもありました。

 

 

あまり詰め込み過ぎても、意欲を失いバランスを崩しかねないので、遊びとの兼ね合いも大事。

まだ未熟な中学年代では、全てのものを追うというよりは、勉強に集中できないであろう時間や遊びたい時間を計画に上手く組み込みながら、勉強に集中できる時間を確保するかを、いかにコントロールしてあげることが重要なサポートになると思います

具体的にまずしなければならない一歩としては、この年頃の子供が大好きなスマホ(TVゲーム含む)の使用ルールを今一度見直し徹底することから初めてみましょう。

うちの息子も最近少しスマホ使用時間が増えてきたので、先日、久々にガチ説教しました(汗)

反抗期などで難しい年頃でしょうが、中学3年のこの時期に何時間もスマホを触っている状態なら文武両道などお話になりません。

特に自分で時間制御できなくなる友達と一緒にやる『オンラインゲーム』は要注意ですよ。

部活を引退したらますます時間に余裕ができてスマホやゲームにハマる一方になりますから。

 

 

◎負けず嫌いなスポーツ選手なら頑張れる!

冒頭で紹介した『サッカーボーイズ』シリーズでも、3年になってもなかなか試合に出場できない主人公は、受験を見据えた【早期引退】を考え葛藤しています。

家庭の中でも(特に母親は)将来を考えて引退を進言しますが、主人公は仲間たちと支えあい『自らの意思での文武両道』を選ぶことになるのですが。。。。

※ちなみに架空ではありますが、相当強豪な県立高校サッカー部という設定

この物語のサッカー部監督の『サッカーばかりやっている(私立)高校には絶対に負けるな!』というセリフがありますが、似たような会話は我が家でもよく出てきます(笑)

サッカーばかりしている選手にも負けたくないし、同時に、中学1年からびっしり塾に通って勉強ばかりしているやつらにも負けたくない。

現実はそんなに甘くないとおっしゃる親御さんも多いとは思いますが、スポーツの世界も受験の世界も『負けず嫌い』や『プライド』というものはとても大事な要素だと思います。

我が家でも、今まで一定の努力と成果は上げていると思いますが、上にはやはり上がいるもので、県内トップクラスの強豪チームやJ下部組織に所属するような選手でも、それを達成してしまう優秀(精神年齢が大人)な子がどのチームにも数人いるものです。

そして、本気でプロ選手になるようなお子さんは、今自分に必要なものや足りないものを自分で考える能力があり、それがスポーツ的なものであれ、学力や語学であったりと様々ですが、重要なのは『今、自分がなにをするべきなのか』を考える頭脳と、それを実践しようとする精神力の強さだったりしますよね。

うちの息子はまだまだ未熟ですが、サッカーでも超重要な『自ら考える』能力。

必要なものはこの能力に尽きます。

サポートしすぎるとこの能力は絶対に育ってこないので難しいのですが。。。

 

 

◎時間管理能力をもう一段階上げよう

本格的な受験勉強に入る夏休みまであっという間です。

部活を引退して夏休み迎えるお子さんも多いと思いますが、自分の学力と目指す志望校を今一度見直して、必要な勉強内容を検討し、集中して勉強できる時間を確保する準備を親子ですすめましょう。

夏休みに入ってから考えるのでは遅すぎます!

夏休み前にここまでの成績をふまえた三者面談をする学校も多いでしょうし、夏休みの夏期講習から塾に通う考えのご家庭も多いでしょう。

ただ、以前にも何度か書いているように、大事なことは塾でやる勉強ではなく、家庭でやる自学(塾の自習室での学習というのも含まれるかな)をいかに頑張れるかです。

結局はスポーツと同様、意欲や精神論も必要になってきてしまうのですが、周りを見て焦りだすのではなく、自分から考えて行動を起こす子供になって欲しいものですね。

親も試行錯誤しながら、付かず離れずのサポートで頑張りましょう。

うちでも、6月末の定期テストが終わったら『高校受験に向けての作戦会議』を開催する予定です(笑)

 

 

ではまた(^^)/