塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

1学期通知表から考える内申点アップ作戦

通知表(成績表)の結果により学習の重点を考える

 

1学期の終わりに受け取った通知表の出来はどうでしたか?

この春中学校に入学したご家庭では、多くのご家庭が落胆と焦りを感じているかもしれませんね。

怒っても評価は上がるわけでもないし、ここは冷静に現状の評定を分析して、夏休みと2学期に向けての学習作戦をお子さんと一緒に立てていきましょう。

 

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◎まずは自分の地域の内申システムを理解すること

通知表の成績が良かった悪かったと騒ぐ前に、まずしなければいけないことは、お住いの地域の高校受験のシステムとその内申点制度について正確に知る事です。

中学入学の際の学校説明会に参加されたご家庭なら既にご存知かと思いますが、高校受験の合否に関する内申点の扱いは各都道府県教育委員会の裁量に任されており、それぞれの県の方針により様々です。

中学1~3年までのそれぞれの評価の合計点で計算される地域、中学3年のみの評価で判定する地域、学年ごとの計算の比率を変えている地域と本当に多種多様です。

つまり、お住いの内申システムによっては中学1年の1学期評定など、さして気にする必要がない地域もあれば、中学1年の1学期で崖っぷちに立たされる地域もあるということです。

まず、この評価点の計算システムをしっかり調査・理解すること。

そこからスタートです。

 

◎内申点のほとんどは3学期の成績

入学時に中学校から説明があったと思いますが、ほとんどの地域で内申点として採用されるのは各学年3学期の成績

『じゃあ、3学期だけ本気出せばいいじゃん』と一瞬考えた、あなた。

そんなわけありません!

3学期の成績というのは、1年間の総合評価という意味なのです。

1学期『3』→2学期『3』の生徒がたとえ3学期の定期テストで100点取ってきたとしても、3学期『5』の可能性は非常に低いはずです。

そうです、逆転『5』の可能性を残すためにも1学期でも最低『4』は取っておかなければならず、1年生の1学期の評定で『3』を取っている時点で、すでに公立トップ校・上位校合格の可能性が相当低くなってしまっているのです。

結果的に1年の初期から『提出物をきちんと出すまじめ』で『授業に積極的に参加する良い子』が『定期テストで高得点』を取る必要があるということ。

 

  

◎学期末評価に照準を定める

 先ほど、内申には3学期の成績が採用され、なおかつ3学期の評定は1年間の総合評価だと書きましたが、戦略的に捉えると、1学期の成績と2学期の成績で『3学期の評定』がだいたい予想できるということです。

2学期の定期テストは全ての教科に対して全力で臨むのは当然のことですが、3学期の定期テストとなると、勉強時間配分の調整・重視する教科が出てきます。

 

1学期『3』→2学期『3』の場合

この場合は、よほど完璧な授業態度・提出物&定期テスト95点くらい取らないと、評価『3』は動きません。

ただ、現状の評価システムでは88点も95点もさほど評価は変わらないので、高得点を取ったからといって上がる保証はなにもありません。

『3』の評価のなかでも上の部類なら、可能性はありますが、よほど覚醒しないと難しいということです。

 

1学期『4』→2学期『3』の場合

この場合、3学期でつく評価は『3』か『4』のどちらかの可能性が非常に高い。

ということは3学期の頑張りで意地でも『4』は取ってこなければならないということです。

定期テストの点数で言うと75~80点くらいは欲しいところ。

 

1学期『4』→2学期『5』の場合

これも上の例と1学期・2学期の評価が入れ替わっているだけで、扱いはほぼ同じ。

3学期の評定は『4』か『5』にほぼ絞られたわけですから、手は抜けないわけです。

2学期同様、提出物はサボらずに、なおかつ定期テストでは最低85点以上は欲しい。

 

さて、ここでなにが言いたいかというと、3学期制を採用している学校の3学期定期テストでは、『1学期と2学期の評価が動いた教科』は絶対に手を抜いてはいけないということです。

1学期2学期共に『5』を取ってくる優秀で真面目な子は、普段通りの心構えで十分ですが、評価が動いている教科がある場合は、先生の心の評価システムも迷っていると考えましょう(笑)

定期テストの合計430点以上を目指す!とか学年20番以内に入りたい!というモチベーション系の目標ももちろん必要ですが、定期テストの合計点や学年順位は高校受験の合否とはまったく関係ありません

重要なのは一つでも高い『評定』をゲットしてくるということ。

あくまでも1,2学期で出た結果論からの話なので、頑張っているお子さんに説明が難しい部分かもしれませんが、情報としては親子で共有し、定期テスト対策の一環として考えなけれならない重要ポイントだと思います。

1学期で予想より悪い評定をもらってきてしまっても、2学期の評定次第では逆転可能なので、まずは2学期の定期テストを1学期の数倍頑張ってもらいましょう!

 

ではこの辺で(^^)/