塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

スタディサプリだけで公立トップ校合格?たぶん無理です。

スタディサプリだけでの学習の限界

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ブログを書くようになってからもインターネットで色々調べたり、勉強させていただいていますが、その中で『スタディサプリ』を紹介している記事や、ブログを目にすることが多くなりました。

このブログでも、我が家で使用しているこのスタディサプリを紹介する記事も多くありますが、さらに研究(大げさ)した見解を書いてみたいと思います。

 

 

スタディサプリだけで家庭学習は十分?

 この通信教育の素晴らしいところは、理解が不十分な単元・解けなかった問題に対して、紙の解答だけではなく『塾講師による動画解説』でより分かりやすく説明してくれるという点です。

解答に関するコツやポイントを『動画で見る』というのは、思っている以上に記憶に残りやすく、特に塾に行かずに勉強している子にとっては非常に有効・有用だと思われます。

 

 

例えば、これを授業単元に合わせて復習するように毎日活用することができれば、基礎・標準分野の学習はほぼ完ぺきになるでしょうし、『定期テスト対策講座』を活用すれば、定期テストの得点アップもある程度期待できます。

個人的な考えでは、中学1年~2年の通常家庭学習はスタディサプリだけでも十分やっていける可能性が高いです。

毎日5教科進める必要はなく、授業で1単元終了するタイミングで学習するリズムを身に付けることができたら、1日1講座(約1~1.5時間)の学習で無理なく進めることも可能です。

休日も利用できれば社会・理科の授業すら網羅できるでしょう。

 

 

英単語等の情報も、スタディサプリ問題の中に暗記項目として載っていたりと、学習の穴も少ないので、要領のいい子やもともと学力スペックの高い子なら、学校の教科書・ワーク・課題宿題とこの『スタディサプリ』だけでも十分な成績は可能だと思います。

ただ、ここで言う十分な成績というのは点数で言うと学校定期テストで80~90点・学年順位として考えると上位10~15%程度の成績という意味です。

なぜ、こういう微妙な書き方をするかというと、定期テストで90~100点、成績で学年トップを狙うには問題演習の量が少し足りないということです。(特に英語・数学)

 

公立トップ校合格までの学力は養えるのか

上の記事の見解と同じ意味で、学校の教材と『スタディサプリのみ』の学習だけで、公立トップ高校(偏差値72~75くらいかな?)の合格を勝ち取るのは非常に難しいでしょう。

公立トップを受験し、合格するためには基礎力が完璧なだけでは足りず、その地域のトップ校ならではの独自校問題・選択問題・特色検査・裁量問題という様々な名前の発展問題に対する、研究や対策学習が必要になります。

スタディサプリには『高校入試対策講座』という講座もあり、各県過去問を使用した演習もできますが、それほど問題数は多くはなく、受験勉強という意味でも十分な学習量には達しないと思われます。

塾に通わずに、スタディサプリを利用しつつ地域のトップ高校に合格するのを目指すというなら、授業の復習という使い方ではなく、遅くても中2からは先取学習を意識した学習をスタディサプリを利用して行い、中3の前半(遅くとも夏休みまでには)に英語・数学の中学範囲を全て終えること。

そして、夏休み以降は5教科の全国高校入試問題正解を使用して、ひたすら演習量と経験を増やす学習に費やす計画が必要になるはずです。

公立トップ高校の塾なし合格自体は決して不可能ではありません。

でも、高校受験に関して言えばスタディサプリだけでは演習量不足ということになるのは間違いない事実ですので、『スタディサプリ(先取学習)』+『全国高校入試問題正解(TEL帳)』という大きな2本の柱で学習を進める計画が必要になるということです。

(まあ、それでも金額的には相当安価ですが・・・)

逆に言えば、通塾しなくてもその2つだけで十分トップ校合格は可能ということ。

 

 

スタディサプリだけの学習でどこまで目指せる?

少し、批判的な印象の記事になってしまいましたが、実際に我が家でも使用しているこの『スタディサプリ』は月額わずか2,178円の通信教育としては非常に素晴らしいものだということは間違いありません。

先ほどはトップ校合格に向けての考えを書きましたが、裏を返せば偏差値55くらいまでの公立高校に合格する力をスタディサプリだけで得ることは十分に可能、TEL帳使用とまではいかなくても、スタディサプリと高校受験用の問題集を併用すれば偏差値60程度の高校までならまったく問題ないはずです。

大切なのは『スタディサプリ』の有効活用法です。

おそらく1か月もあれば、子供にとって合うか合わないかが見えてくるでしょう。

失敗をしても1か月分2200円の損失で済みます(笑)

進研ゼミやZ会などの通信教育は優秀なものが多いですが、それらの教材は小学生時代から、おそくとも中学1年から始めなければ適応が難しいでしょうが、この『スタディサプリ』ならどの時期から始めても一定の効果は期待できます。

ご家庭に中学3年の受験生がいて、教材選びに迷っているなら、夏休み学習として一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

  

では、このへんで(^^)/