年度初めの定期テストのもつ意味
中間テストのある中学校では5月末、期末テストのみの中学では6月末くらいに年度初めての定期テストが始まりますね。
中学2年、3年は既にどのくらい学習すればどのくらいの得点・順位になれるのかという感覚をつかんできていると思いますが、定期テスト自体が初めての中学1年生はなかなかエンジンのかけ方がわからないというお子さんも多いのではないでしょうか。
◎中学1年最初の定期テストは全ての基準になる!
中学生活に慣れたばかりで大変な時期でしょうが、この初めての定期テストはご家庭にとって、本人にとって、そして学校の先生にとっても一つの重要な指標となってしまいます。
いままでの小学生とは違い、少なからず周りとの比較が出てくるでしょうし、順位を発表する中学もあります。
公立でも上位の高校を目指すのなら、塾に通っているいないにかかわらず、最初の定期テストから最低でも上位10%の成績を目指しましょう。
上位10%ということは偏差値でいうと62.0~63.0程度、40人のクラスなら5位以内ぐらいでしょうか。
最初のテストでいまいち頑張れなかったから、次頑張ればいいよ。と言いたいところですが、この最初の定期テストで出来上がった学力グループ分けはなかなか崩すことができないもの。
中学2年の後半になってくると、受験を意識し始めた数名の生徒が中位→上位20%に食い込んでくることはあるものの、上位10%はなかなか崩れません。
我が家の息子もここに食い込むのに相当時間もかかったし(まだ届いてないとも言えますが)、相当苦労しました。。。
中学入学後に新たに出来上がった学力階級は、学校の先生にとっても同じ指標になるわけです。
通知表の得点を付ける際にも、以前の相対評価から絶対評価に変わったとはいえ、評価する側も人間なので、この『印象』というものは侮れません。
特に1年生からこの通知表=『内申点』に影響してくる地域なら、この1年1学期の成績が入試問題100点満点の5点分相当にもなりかねないので要注意です。
高校入試では一発逆転ホームランは難しく、初回からコツコツとヒットを打てる生徒が圧倒的に有利なのです。
◎初めての定期テストを迎える子供へのサポート
今まで、小学校でテスト対策の学習をしていた子供はそれほど多くないと思います。
しかも今までと違い、範囲の広さ、5教科を1日で行う日程といい最初の定期テスト対策は子供本人に任せていると、頑張り切れない場合が多いでしょう。
それは塾に通い始めた生徒も同じです。
とっても大事なスタートダッシュのために、できるだけコミュニケーションを多くとり、学習をサポートする雰囲気を家庭全体で作ってあげましょう!
・テスト前2~3週間がテスト対策期間だと強く認識させる
・テスト範囲を会話の中で確認してあげる(できれば得意・不得意も)
・テレビの音や家庭での雰囲気を勉強に集中させやすいよう整える
・暗記物等は一問一答で質問してあげるなど協力
・必要な市販教材などを揃えてあげる
・学校のワークの進み具合や取り組み方を確認
・スマホを与えてしまったご家庭は厳格な制限をかける
あげればキリがないですが、塾なしのご家庭が最初の定期テストで高得点を狙うためには上記のようなサポートが必要です。
小学生時のテストで90点前後を取ってきていたからといって、完全放置していると高確率で中位に沈むはず。
机に座っている時間=勉強時間ではないので油断しないでくださいね(笑)
学習計画をガチガチに決めて実行することは難しいと思うので、今日はどの教材を何ページやるのか等の比較的短期目標で進むのが効果的です。
数学と英語の学習内容やワークの進み具合は特に注意。
数学のプラスマイナス記号の混同やケアレスミスは?
重要英単語の綴りは正確に書けますか?
英文の大文字スタート、文末のピリオド・クエスチョンマークは付いてますか?
『自立を促すためにできるだけ口出ししたくない』というご家庭もあるでしょうが、この時期から学習の意欲が高い子は少なく、少なくとも最初の定期テストだけは気を使っても使いすぎることはないと思います。
確かに、関わりすぎは子供の自主性を奪うので、回数を重ねるごとにフェードアウトしていくようなサポート体制が理想です。
当然子供本人は受験など先のことで意識などしていないでしょうが、親御さんも一緒にのんびりしていては確実に2年後に焦りだすことになります。
スタートダッシュ!重要ですよ!
では、この辺で(^^)/