塾なしアスリートの公立上位高校受験

普通学力のサッカージュニアユース中学生が独学で上位公立高校に合格するまでの記録

公立?私立?スポーツ特待という選択

 

サッカー特待による高校選び

 

先日、所属するジュニアユースクラブにて、中学3年生対象でこの夏から本格化する高校進路について説明会がありました。

現在、学力的な目標として公立の上位高校を合格できる学力(偏差値)を目指している息子ですが、この先、この数か月の間にどう気持ちが動くか誰にもわかりません。

将来の安定のためだけに、親の希望を押し付けるつもりもないので、親子共々いろいろな選択肢を確認する数か月になりそうです。

 

 

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◎いつスカウティングされてるの?

 

例年、日本代表、県トレ~大都市市トレ主力クラスまでは別枠扱いとして、サッカーでは全国まであるクラブユース選手権の予選が始まる5~6月くらいから進路に関する動きも始まります

そして、我が地域では、その地区予選に強豪高校サッカー部の関係者、いわゆるスカウトも観戦に訪れその活躍に応じて声をかけていくのが有力なパターンのひとつ。

もちろん、ジュニアユースクラブだけではなく、そのスカウト網は中体連大会にも広がっています。(部活勢はある程度の上位実績やトレセン歴必要な場合が多いですが)

次に、有力チームからの直接の引き抜き、具体的には個別にチームに連絡を取り、欲しい選手を打診、または個別に通常練習に招待するパターン。

全国常連高校・有力私立高校は各クラブチームともパイプを持っており、当然、有力クラブに所属している選手から声をかける機会が必然的に多くなるはずです。

トレセン所属の選手にチャンスは多く巡ってくるのも当然なのですが、そのチーム・監督のパイプ次第で予期しない選手が高校からの声を掛けられるパターンも少なくありません。

指導者が変われば、選手の評価も変わる、中学ではベンチだった選手が高校でトップチームスタメンをはることもたくさんあります。

クラブユース選手権予選が落ち着く8月くらいからは、個別の練習参加招待に加え、チームのつながりによる練習会(高校チームとの練習試合という形も)や、一般公開による練習参加(誰でも可)を募り始める時期が10月くらいまで続きます。

基本的には、実力上位のクラブから順に決まっていくもので、実力が劣るクラブチームでは夏以降に話が上がることが多くなるでしょう。

 

 

 

◎私立高校の序列も大きく影響

 

少子化による私立高校の生き残りをかけた戦略にはたいてい学力と部活動の2本柱でアピールする高校が多く、その中でもサッカーというスポーツはその強化対象になる場合が非常に多いです。

中堅私立高校でも、人工芝ピッチなどの施設を充実させ、ジュニアユースクラブから積極的に選手を獲得する高校が多くなってきました。

しかし、当然『格』というものがある以上、全国経験もない私立高校にはなかなか有力な選手は来てくれません。

一見、スポーツ特待というと、一部の将来を嘱望された選手のための制度に見えますが、その中堅私立高校の部活強化が目立つようになり、いわゆる『まあまあの選手』でもスポーツ特待の話は転がってきます。

もしかすると野球などに比べても、サッカーのスポーツ特待のハードルは低くなっているように感じます。

我が県では、部員数100名を超す私立サッカー部は多数存在し、ただ単に『スポーツ特待』で私立高校に入るのは難しいことではないのです

 

 

 

◎ここで登場学力問題

 

もちろん、特待内容も様々で、単なる入学許可のみで金額的援助がない場合も含めますが、入学金免除授業料半額免除授業料全額免除など多種多様な形が存在します。

しかし、一部のスーパーな選手以外は高校側が求めるのは自校のネームバリューを高めてくれる品行方正、文武に優秀な学生ということになるのは当然です。

というわけで、ここで登場学力問題。

進学実績でも結果を出したい私立高校は、ある程度サッカーが上手くても、極度に低い偏差値の生徒は避けざるを得ません。

各高校独自の特待制度でその内申ランクにより、このランク以上の生徒ならサッカー特待+授業料半額免除など必ず基本ボーダーが存在します。

繰り返しますが、サッカー特待をいただくのはそれほど難しいことではありませんが、その学力によって支払わなけれればならない学費は、3年間で大きく変わることになってしまうのを覚えておいてください。

もちろん、選手生命を奪うほどの怪我がないとも限らず、退部によりスポーツ特待の権利を喪失する可能性だって考慮しなければなりませんので、学力はその保険的な意味合いにも必要なはずです。

強豪高校とはいえ、その中でさらにスポーツで大学まで行くのはさらに人数が絞られますし、その先の進路は高校進学よりさらに厳しいものになるでしょう。

また、スポーツ推薦・特待が決まるのは例年9月前後が多いと思いますが、当然進学先が決まった選手は、高校入学後の部活の意識だけが強くなり、周りのガンガン勉強している同学年との学力差は相当な開きとなるでしょう。

その辺の事情も踏まえた上で、様々なパターン・選択肢を考え夏前のこの時期にお子さんと話し合い、共通認識を持つようにするべきだと思います。

 

 

◎我が家の場合

 

さてさて、我が家の息子はどうかというと、既に昨年から中堅私立高校サッカーから声をかけていただいたり、2つの高校の話が監督のほうには来ているようです。

ただし、上のほうでも書いているように、それらの高校は全国出場を狙うのは相当厳しい(県ベスト8クラスがせいいっぱい)レベルのサッカー部で、学校全体の学力を見てもあまり魅力的なお話ではありません。

断っておきますが、息子は県のトレセンには選ばれておりませんし、親の目から見てもプロになれる確率は限りなくゼロに近いレベルの選手です。

選手権全国出場クラスの強豪校に行くには、おそらく一般入部になることでしょう。

ただ、現在の第一志望公立高校ではせいぜい『目指せ県大会出場』。

※わが県は公立<<私立で、それでも公立にしては結構強い高校なんですよ?

強豪サッカー部のAチーム入りを目指して、もがく3年間も悪くないし、強豪校には部員が多いだけに、A~Eチーム等、出場機会やレベル別大会もあり、トップに行けなくてもまた3年間サッカーを楽しく頑張れる可能性もあります。

夏からは、サッカー部の体験や学校見学も増えてきますが、あまり誘導的にならないようにいろいろなものを見せてやって選択させてやろうと思っています。

高校でのサッカーと勉強の両立は中学の比じゃないだろうな~

楽しみなようでもあり、やはり不安なようでもあり。。。 

 

 

 

ではこのへんで(^^)/