中学3年生の年間スケジュールを立てる上でこの先取学習計画は塾なし勢の悩みの種です。
一部の優秀なお子さん、ご家庭(のブログ等)では、授業に関係なく、英数はどんどん先取して中3の春から高校の数1に入るとか、中1時点で中学範囲は全て終了とかいう異次元話をたまに聞きますが、一般家庭(笑)の私たちに先取学習をどのように考えたらいいのでしょうか?
先取り学習は本当に必要??
通塾しないことによる大きなデメリットがこの『先取学習』を体系的に進められないこと。
進学塾の集団学習(一般的な)クラスに通っていると、だいたい中学3年の夏前後で、一通り中学の履修範囲の学習を終わらせ、後半に入試対策・応用問題対策に費やすスケジュールを組む塾が多いです。
なぜ、このようなスケジュールが有利かというと、公立高校の入試問題の5割近くが3年生の学習範囲から出題され、特に数学では3年後半に習う単元の応用問題まで頻出です。
したがって、授業通りに進めると全範囲履修が中学3年の1月くらいまでかかるので、入試実践演習する時間が極めて少なくなってしまうのです。
同じようなことが英語の文法にも言えるでしょう。
標準問題中心の入試問題を採用する公立高校が第一志望なら、今習っている範囲をしっかり学習していけば合格ラインまでもっていけるかもしれませんが、偏差値60以上のなおかつ応用問題を採用する公立高校に合格するつもりなら先取学習は必要だと言えるでしょう。
全ての教科で先取学習は必要??
これは、それぞれの時間的余裕によって選択肢が変わるでしょうが、我が家のようなスケジュールが厳しい家庭でなおかつ自学でそれを成し遂げようとすると、英語と数学に絞るべきだと思います。
まず、国語は古文漢文の知識以外では履修範囲をあまり気にする必要ないでしょうから、先取り学習というよりは古文漢文等の学習をどこかでしっかりやればよいだけ。
社会・理科は基本的には単元ごとの学習です。(理科は体系的な繋がりありますが)
ということは、ある意味1年生でも2年生でも解ける入試問題がありますし、単元ごとに入試実践演習が可能です。
うまく、問題集や過去問を使っていけば先取学習できないデメリットは少なくなるでしょう。
そして、英語は長文問題があるのでやっかいです。(リスニングも少々)
単語の語彙数や部分的な文法問題、部分英作文などは問題集を厳選することで対策は可能です。
でも、長文問題は中学3年の学習が終了してる前提での問題なので、やはり基本的な文法知識の先取り学習は必要だと言えるでしょう。
広く浅くでも構わないので、英語文法の先取り学習はスケジュールに組み込んだほうが、入試対策がスムーズに運ぶはずです。
一番やっかいな数学ですが。。。
これも結論からいうと先取学習が必要ですね。
中3中盤以降で学習する、図形の相似条件や三平方の定理を利用する融合問題が多数出題される可能性あるためです。
主に、平面図形・立体図形の計量や関数・グラフとの融合問題が応用問題として公立高校でも出題されます。
数学は演習問題をこなす『量』も必要な教科ですし、広く浅い知識では応用問題には対応できません。
少なくとも標準知識レベルで先取学習をする必要があると言えるでしょう。
遅くとも11月くらいには数学融合問題の過去問や総合実践問題に取り組まなければ、受験直前期に暗記科目である社会・理科にさける時間が少なくなってしまいます。
塾なしの場合はいつ先取学習をする??
平日に通常授業と並行して先取学習できるような器用な子ならコツコツと進めることができるかもしれませんが、ほとんどの場合では、通常授業との両立が中途半端になってしまうのではないでしょうか??
部活やサッカークラブで忙しい子ならなおさらです。
やはり、スポーツを日常的にこなしている生徒は平常時は3年生といえど、学校の宿題・課題・定期テスト対策に集中すべきだと思います。
では先取はいつ??となると、やはり長期休みを利用するしかないでしょう。
理想としては中2~中3の春休みから先取りに取り掛かれたら、より計画的に進められるのでしょうが、うちも含めそこまでやりきれないご家庭では、中学3年の夏休みで集中勝負です!
進め方はまた日を改めて書いてみたいと思いますが、夏休みに先取学習に取り掛かるということはその時期までに、中1,2の復習をある程度仕上げておかなければ時間が取れないということになるでしょう。
部活引退組は夏休みから1,2年の復習始める子も多いと思いますが、それでは圧倒的に間に合いません。
夏休みに先取学習をするためには、夏休み前の準備、一定のレベルまで基礎学習能力を上げておく!というのがひとつのポイントだと思います。
◎先取学習は部分的に必要(英数)!
◎中3夏休みに入る前に1,2年の復習(5教科)は可能な限り終わらせること!
どのように進めるかは最近少し再検討してます。
ちょっとあの『通信教材』のいい活用法ないかと。。
有用な情報だったなら記事にしたいと思っています。
【後日追加記事】
では今日はこのへんで(^^)/